不思議な同姓同名

 

私が中2のとき、市内一の進学校に私と同姓同名の人が合格していた。

 

新聞でそれを見て勘違いした母の友人とかから、

 

「Mちゃんすごいじゃない!」

 

とお祝いの電話をもらって、

 

「私は来年受験なんです…」

 

と訂正するのを何回かやった。

 

翌年その学校には、恥ずかしながら同じ名前の合格者はいなかった。

 

それから数年後のこと。

 

会社にくる営業さんで私と同じ苗字の人がいて、

 

「うちの妹が私さんと同姓同名。漢字まで同じ」

 

と言われた。

 

ふと上記のことを思い出し、なんの気なしに

 

「もしかして妹さん、私より一つ年上で、◯◯高校出身では?」

 

と言ったら、

 

「なんでわかったんですか!?」と…

 

あなたの妹さんのせいで…

 

マジっすか!?なんかすみません!

 

てことがあったんだけど、ちょいと続きますね。

 

少し前に交通事故に遭いまして、保険屋さんから通院日数等の確認の電話をもらったのね。

 

「通院10日間ということで云々」

 

と言われて、ん?そんなに通ったっけ?とちらっと思いつつ、はいはい返事しちゃってたら、次の日に保険屋さんから再び電話で、通院日数を8日間に訂正したいとのこと。

 

あ、やっぱり…となった私に、保険屋さんが手違いの理由を説明してくれた。

 

同市内に住む同姓同名さんが、やはり交通事故で同病院で同日に初診、私と同じ診断をくだされていて、病院側が間違ってそちらの人の書類を送ってきてしまった。

 

年齢は一つ上だが、誕生日がまだなので数字上は同年齢。

 

最終的に住所の町名以下が違うことで別人であると判明した。

 

「長年この仕事をしてますが、こんな偶然は初めてです…」

 

って保険屋さん謝ってたけど、こっちにしてみりゃ、私、その人知ってる…!ってなった。

 

営業さん変わっちゃったから確認できないけど、たぶん彼の妹さんで間違いないと思う。

 

診察時間がずれれば会えたかもしれないなあ。

 

私の人生をニアミス?していく、不思議な同姓同名さん。

 

次はいつ会えるんだろうな。